”ようこそ先輩”母校の大学での講義

母校での講義も4年目。今年は晴れて3年ぶりの対面授業。

僕がマイクであれこれ喋る一方で、手元のPCではZoomで目の前にいる学生たちのスマホとつながっており、

チャット機能を利用して質問コメントが寄せられるという、画期的というか、不思議なシステム。

 

講師の立場としては毎年自分の一年を振り返る良い機会でもあるけれど、例年通り学生たちの反応は読みづらく、途中でディレクターの仕事紹介も兼ねて、誰かに授業の様子を撮影してもらおうと思っていたのだが、物静かな150人のティーンエージャーに圧倒されて勇気が出なかったのでやめた。そのわりに、質問を振れば、zoomチャットの方では結構コメントを投げてくれたりするのだから、なんとも怖い。これが現代社会なのか。

 

昔、田口トモロヲさんがボーカルをやっているロックバンドのLIVEを見に行った時のことを思い出す。

コール&レスポンスでの客の反応がイマイチなのに業を煮やして、トモロヲさんが叫んだ。

「俺らこんなに頑張ってるんだから、お前らもちょっとは頑張れ!」と。

めちゃくちゃなことを言うなあと思いながらも、ハッとさせられたものだ。

観客側はただ披露されているものを見に行っている感覚に陥りがちだけれど、ステージに立っている人は客の反応が薄いとすごく寂しいものなのだ。

 

だから、僕の話を前の方の席でちゃんと目を合わせて頷いて聞いてくれていた何人かの学生さんたち。君たちは僕を救ってくれたのだ。ありがとう。君達の幸せを心から願っている。

 

余談だけれど、授業内で「妄想営業部」というコンテンツをを知っている人と挙手を促したら、一人も手が挙がらず寂しい思いをしたのだが、後ほどもらった感想に「実は投票にも参加したことがあるのですが…」と書いてくれていた子がいた。

「こっそり受講していたので、その場で挙手できなくてごめんなさい」と。

伝えてくれてありがとうと思うと同時に、妄想営業部がもう少し知名度を得て、

好きであることを公言したくなるようなコンテンツになれば良いなーと思いましたです。

 

母校 都留文科大学

#対面しながらzoomで会話するという斬新な授業システム

#母校 #講演 #zoom  #都留文科大学

#ようこそ妄想営業部へ #妄想営業部   #田口トモロヲ

#director

”ようこそ先輩”母校の大学での講義

母校での講義も4年目。今年は晴れて3年ぶりの対面授業。

僕がマイクであれこれ喋る一方で、手元のPCではZoomで目の前にいる学生たちのスマホとつながっており、

チャット機能を利用して質問コメントが寄せられるという、画期的というか、不思議なシステム。

 

講師の立場としては毎年自分の一年を振り返る良い機会でもあるけれど、例年通り学生たちの反応は読みづらく、途中でディレクターの仕事紹介も兼ねて、誰かに授業の様子を撮影してもらおうと思っていたのだが、物静かな150人のティーンエージャーに圧倒されて勇気が出なかったのでやめた。そのわりに、質問を振れば、zoomチャットの方では結構コメントを投げてくれたりするのだから、なんとも怖い。これが現代社会なのか。

 

昔、田口トモロヲさんがボーカルをやっているロックバンドのLIVEを見に行った時のことを思い出す。

コール&レスポンスでの客の反応がイマイチなのに業を煮やして、トモロヲさんが叫んだ。

「俺らこんなに頑張ってるんだから、お前らもちょっとは頑張れ!」と。

めちゃくちゃなことを言うなあと思いながらも、ハッとさせられたものだ。

観客側はただ披露されているものを見に行っている感覚に陥りがちだけれど、ステージに立っている人は客の反応が薄いとすごく寂しいものなのだ。

 

だから、僕の話を前の方の席でちゃんと目を合わせて頷いて聞いてくれていた何人かの学生さんたち。君たちは僕を救ってくれたのだ。ありがとう。君達の幸せを心から願っている。

 

余談だけれど、授業内で「妄想営業部」というコンテンツをを知っている人と挙手を促したら、一人も手が挙がらず寂しい思いをしたのだが、後ほどもらった感想に「実は投票にも参加したことがあるのですが…」と書いてくれていた子がいた。

「こっそり受講していたので、その場で挙手できなくてごめんなさい」と。

伝えてくれてありがとうと思うと同時に、妄想営業部がもう少し知名度を得て、

好きであることを公言したくなるようなコンテンツになれば良いなーと思いましたです。

 

母校 都留文科大学

#対面しながらzoomで会話するという斬新な授業システム

#母校 #講演 #zoom  #都留文科大学

#ようこそ妄想営業部へ #妄想営業部   #田口トモロヲ

#director

英語的な気の利いた挨拶がしたい

羽田から米子への行きの機内で、隣に座っていた70歳くらいのうるせえ夫婦。

出発時から、前後の列まで会話内容がわかるくらいの割と大きめの声で喋っていた。

うるせえなあと思いながら僕は眠りに落ちたので途中はわからないが、結局到着まで延々喋っていた模様。

 

飛行機が止まりシートベルトのサインが消え、自分は通路側の席だったので老夫婦より先に上の棚から自分の荷物をおろして降りる順番を待っていたのだが、しかし二人は立ち上がろうともしない。

不思議に思って二人の会話を聞くと「上に置いてる荷物、私たちには取れないから、あとでCAさんに降ろしてもらわないと。だからみんなが降りてからにしましょう」などと言っている。全部口に出さないと気が済まないのであろう。ふと上の棚を見上げると、それらしいキャリーバックが目についたので、仕方なく「下ろしましょうか」と下ろしてあげたら、手前にいたおばちゃんが満面の笑みで「催促したみたいでごめんね!」と言い、奥にいたおじちゃんもすかさず顔を出して「ありがとうございます!」と、なにか僕が2日3日生き延びられる量の食べ物を差し出したかのような勢いで感謝してくれるので、なんだ良い人たちじゃないかとそれまでの悪い印象が一転して、良い気持ちになったのは思いもよらないことだった。親切はできるだけした方が良いのである。

 

しかし悔やまれるのは、その手厚すぎるほどの感謝の言葉に対し、僕は「いえ全然全然!(全然気にしないでくださいの意味)」と返すのが精一杯であったことで、こういうときに何かもうひとつ相手の気持ちを良くさせるオシャレな一言が足せないものかと、つくづく思う。

 

英語で言う「Have a nice day」とか「Have a nice trip」とかそういった、決して相手のプライベートには立ち入らずあくまでライトに相手への気遣いや友好を表す真心に溢れた言葉。日本語にはそういう表現がないような気がしてならないのだ。

 

そのまま日本語で「良い旅を!」「良い日を!」なんて言うとキザったらしいし、「ご機嫌よう」などと言うには、貴婦人のようなロングドレスとひらひらした大きな帽子でも身につけていないとサマにならない。

 

詰まるところ、笑顔で「どういたしまして」と返すくらいがベストなのか?正解は未だに見つかっていない。

鳥取から見た日本海



 

#親切 #オシャレな一言 #感謝 #感謝の表現 #羽田空港 #羽田 #鳥取 #鳥取県 #米子 #米子鬼太郎空港 #西脇展望台 #日本海

故郷への尽きぬ想いと孤独

年始、品川駅から生まれ故郷へと帰る新幹線の窓外の景色は、静岡を越えて名古屋、そして米原にさしかかったころに白くなり始め、雪の深さとともに、幼いころ何度も繰り返し見た記憶の中の景色へ、徐々に濃度を増して近付いていく。

 

それは過去へと遡る時間旅行のようで、実家が近づくにつれ、幼かったあの頃、県外の世界や大人の世界などほとんど何も知らなかったあの頃の気持ちを呼び起こしてくれる。

 

あの人は今どこで何をしてるんだろう、あの子は元気でやっているのだろうか、遠い記憶の中にある人への温かく柔らかな思いは、あれから倍以上流れた年月の、埋めることのできない隔たりによって、切なさへと変わっていく。あの頃にはもうどう頑張っても戻れない。

 

故郷の家路はいつも切なく、そしてどこか孤独なものだ。

 

実家近くの太郎坊宮

まあ、今年は忙しくて実家帰ってないし、写真は3年前のものだけど。

 

大野雄二ベストヒットライブ@東京国際フォーラム

カリオストロの城シネマコンサートand大野雄二ベストヒットライブ@東京国際フォーラム

長さ100分の『カリオストロの城』のBGM以外の台詞、効果音はそのまま残して上映し、BGMを全て50名以上の奏者による生演奏で入れていくという企画自体がクレイジーだし、テーマソングや挿入歌だけでなく、ルパンの頭に木の枝が落ちてくるというコメディー演出のわずか数秒のBGMでさえ生で尺に合わせてくる職人芸には息を飲むものがあったし、そしてその中心で誰にも負けないくらい情熱的に、誰にも負けないくらい楽しそうに、時に立ち上がり時に肘で鍵盤を叩く熱いパフォーマンスを繰り広げていた、他でもないこの楽曲の生みの親である大野雄二さんは、とても80歳とは思えない現役感を放っていた。

 

今まで大野さんについて熱心に追いかけていたわけではないが、『犬神家の一族』も『人間の証明』も、もちろん『ルパン三世のテーマ』なんて自分で意識して再生した記憶はなくとも何百回何千回と聴いているはずで、それでも未だに、聴くとめちゃくちゃアガるのは一体どうしたことでしょう。

とりわけ、パッパラッパーパーララーから始まるあの有名な8小節のフレーズを2回繰り返したあと、またそのフレーズに戻る前に挟まれる、切ないメロディーがたまらない。ルパン三世というキャラクターの哀愁をあの部分で感じるのだ。

 

そしてあの部分を聴くと、僕だけなのかそうじゃないのかわからないが、久保田早紀の『異邦人』を思い出す。特にAメロの「鳥や雲や夢までもつかもうとしている」のフレーズを。そして「ちょっと振り向いてみただけの異邦人」とリアルタイム世代でもないのに歌いたくなるのだから、つくづく音楽というものは偉大。

直筆のプレゼント

#大野雄二 #カリオストロの城 #宮崎駿#シネマコンサート #犬神家の一族 #人間の証明 #ルパン三世 #ルパン三世のテーマ #異邦人 

最強コカコーラ専用グラス(RIEDEL)

グラスなんかで飲み物の味が変わるものかと思っていた、

かつての自分をグラスで殴ってやりたい。

RIEDELのコカコーラ専用グラス。

 

RIEDELは265年以上の歴史を誇るワイングラスの老舗であり、販売店舗に行けば、形が微妙に違うが何が違うんだかよくわからないワイングラスばかり並んでいる僕なんかは普段立ち入る用のない場所だったのだが、取材で試飲をさせてもらったときの体験が衝撃的で考えが変わった。

 

そのときは日本酒専用グラスというのが新しく出ていて、八海山をまず普通のお猪口で飲んだあと、今度はリーデルの日本酒専用グラスで飲ませてくれたのだが、お猪口では確かに感じた日本酒特有のもわっと鼻に抜けるアルコールのきつさというものが、グラスで飲むとほとんどなくなってまろやかになり、ダイレクトに日本酒そのものの旨みが感じられたのだった。

 

担当者曰く、飲み物の味というのは最初に舌のどの位置に当てどのように口の中に広げるかによって変わるのであって、リーデルのグラスは、お酒の種類に合わせた、さらには同じ酒でもその銘柄に合わせた最適なグラスを作っているということであった。

 

そんな体験をしたあとで、なるほどこいつはいいと思って買って帰ったものがなぜコカコーラグラスだったのかあれから数年経った今となっては定かじゃないが、これでコカコーラを飲むと本当に味が変わるから驚きだ。炭酸の刺激の強さで今まで感じ取れずにいたチェリーなどその他諸々の繊細な味を感じるようになり、コカコーラというのはこれほどまでに豊かな飲み物だったのかと新たに見直すことになるのだ。本当だ。

 

#RIEDEL #コカコーラグラス #グラス #酒 #日本酒 #八海山 #ワイン#その他各種の酒に合うグラスがある

#本当だ

童貞くさくて観ちゃいられねえ『君の名は。』

断れない流れで依頼が来て結婚式用ムービーを作ることになり、あの映画のオープニングっぽくしてほしいと言われたものだから今更ながら初めて観た君の名は。

 

アニメ表現が素晴らしくて感心しながら観たものの、映画を観る前にそれに類するパロディー映像を目に入れすぎていたのが良くなかったのか、前前前世が流れる例の箇所はもはやお笑いでしかなく、感動じゃなく寒気で鳥肌が立ち、男女で掛け合い台詞を言う演劇的な趣向が出てくるたびクッソ恥ずかしくて何度も鳥肌が立ちながら、肝心のストーリーには感動したのかというと決してそうでもなく、クッソ童貞臭くて全く入っていけなかったので、これはもう性格の問題なのだろう。

 

こういった内容の映画を真っ直ぐに受け止められる真っ直ぐな心を持っていればきっと自分の人生はもっと健全だったろうなと少し羨ましく思ったりするが、碇シンジがいちいち臆病だからエヴァもハマらなかったし、サムライミ版スパイダーマンのカルト臭は大好きだけど、ちまちました恋愛ストーリーはすげぇどーでも良くなってきて、トビーマグワイヤに「おい、MJと早くセックスしろ、話はそれからだ」と観るたび思う僕はしかし今も運命の出会いがしたい。

たまたま撮影できたラピュタの竜の巣(無関係)



 

 

#結婚式 #結婚式ムービー 

#movie #映画 #君の名は #エヴァ #エヴァンゲリオン #スパイダーマン #サムライミ #アニメ #ラピュタ #竜の巣