英語的な気の利いた挨拶がしたい

羽田から米子への行きの機内で、隣に座っていた70歳くらいのうるせえ夫婦。

出発時から、前後の列まで会話内容がわかるくらいの割と大きめの声で喋っていた。

うるせえなあと思いながら僕は眠りに落ちたので途中はわからないが、結局到着まで延々喋っていた模様。

 

飛行機が止まりシートベルトのサインが消え、自分は通路側の席だったので老夫婦より先に上の棚から自分の荷物をおろして降りる順番を待っていたのだが、しかし二人は立ち上がろうともしない。

不思議に思って二人の会話を聞くと「上に置いてる荷物、私たちには取れないから、あとでCAさんに降ろしてもらわないと。だからみんなが降りてからにしましょう」などと言っている。全部口に出さないと気が済まないのであろう。ふと上の棚を見上げると、それらしいキャリーバックが目についたので、仕方なく「下ろしましょうか」と下ろしてあげたら、手前にいたおばちゃんが満面の笑みで「催促したみたいでごめんね!」と言い、奥にいたおじちゃんもすかさず顔を出して「ありがとうございます!」と、なにか僕が2日3日生き延びられる量の食べ物を差し出したかのような勢いで感謝してくれるので、なんだ良い人たちじゃないかとそれまでの悪い印象が一転して、良い気持ちになったのは思いもよらないことだった。親切はできるだけした方が良いのである。

 

しかし悔やまれるのは、その手厚すぎるほどの感謝の言葉に対し、僕は「いえ全然全然!(全然気にしないでくださいの意味)」と返すのが精一杯であったことで、こういうときに何かもうひとつ相手の気持ちを良くさせるオシャレな一言が足せないものかと、つくづく思う。

 

英語で言う「Have a nice day」とか「Have a nice trip」とかそういった、決して相手のプライベートには立ち入らずあくまでライトに相手への気遣いや友好を表す真心に溢れた言葉。日本語にはそういう表現がないような気がしてならないのだ。

 

そのまま日本語で「良い旅を!」「良い日を!」なんて言うとキザったらしいし、「ご機嫌よう」などと言うには、貴婦人のようなロングドレスとひらひらした大きな帽子でも身につけていないとサマにならない。

 

詰まるところ、笑顔で「どういたしまして」と返すくらいがベストなのか?正解は未だに見つかっていない。

鳥取から見た日本海



 

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